家を新しく建てるときに、窓のサッシまでこだわって選んでいるでしょうか。
窓のサッシの種類によっては特徴が違ってきますので、それぞれ詳しく知っておきましょう。
また、窓のサッシやレールの掃除方法についてもご紹介していきます。
窓のサッシ周辺の汚れに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
窓のサッシの種類とは?①
窓のサッシとは、窓ガラスの周りについている枠のことを指します。
窓のサッシに使われる素材は主に「アルミ」「木」「樹脂」の3種類です。
日本で最も多く普及されているのが「アルミサッシ」です。
アルミサッシは、軽量で加工も容易のため扱いやすいのが特徴です。
流通量も多く、費用の面からも選びやすい窓のサッシのタイプとなります。
金属でできているため耐久性があるのですが、熱伝導率の高さがデメリットとなってしまいます。
外気温に左右されやすいので室内の温度を保つ力が弱く、結露が発生してしまうケースも見られます。
そのため、結露によるカビが原因で、窓レールの掃除が困難になってしまうことがあるでしょう。
次に「木製サッシ」の特徴についてお話しします。
木製サッシは断熱性の高さが大きなメリットといえるでしょう。
熱伝導率が低い木を使用しているため、外気温の影響をあまり受けることがありません。
そのため、室内の温度を一定に保つことができるので、結露を防ぐことができます。
また、木製サッシはデザイン性も高く、部屋の雰囲気を変えるアイテムとしても役立ちます。
デメリットとしては、経年による塗装の劣化や腐食などにより、数年に一度のメンテナンスが必要になってくる点です。
メンテナンスには木製サッシの傷みの度合いによってそれなりのコストがかかりますので、その点は念頭に置いておきましょう。
窓のサッシの種類とは?②
前項から続いて、窓のサッシの種類や特徴についてお話ししていきます。
最後に「樹脂サッシ」についてご紹介します。
樹脂サッシは塩化ビニール樹脂を主な素材としてつくられたサッシです。
断熱性が高いため、結露の発生を抑えられます。
また、気密性に優れているので、防音対策としても役立ちます。
さらには、加工が容易な樹脂製のため、デザイン性の高さも併せ持っています。
メリットの多い樹脂サッシですが、いくつかのデメリットも抱えています。
まず挙げられるのは価格の高さです。
まだあまりメジャーではないため、市場に出回っておらず、施工業者によっては費用が高くなってしまうことがあります。
また、アルミサッシに比べると強度が弱く、強度を高めるために厚みや重量が増してしまうこともあります。
日光からの紫外線にもあまり強くないので、樹脂サッシを設置する場所は施工業者とあらかじめ相談しておくと良いでしょう。
この他にも、3つのサッシを組み合わせてそれぞれのメリットを取り込んだ複合サッシなどもありますので、自分の目的や理想に合ったサッシを選んでください。
それでは、次の項から窓のサッシやレールの掃除方法について詳しくお話ししていきます。
窓のサッシ周辺は汚れがたくさん!
窓のサッシ周辺は意外と汚れているものです。
ふと窓のレールを見たときに、ホコリや外から入り込んだ汚れがたまっているということも多いでしょう。
また、ひどいときは雨や結露の水分がたまり、カビが生えてしまうこともあるはずです。
ホコリや軽い汚れなら簡単な掃除で落とすことができます。
しかし、カビが生えてしまうと、掃除するには手間と時間がかかってしまいます。
掃除を怠りカビをそのままにしておけば、カーテンや壁などにもカビが侵食してしまい、アレルギーなどの身体的被害を引き起こすことも考えられます。
このような二次的被害を起こさないためにも、窓周辺は定期的に掃除を行いましょう。
窓の掃除は曇りや雨上がりの日がおすすめです。
湿気があることで窓についた汚れが浮き上がりやすくなり、窓の掃除も簡単になりますよ。
普段から簡単にできる!窓ガラスやサッシの掃除方法!
窓周辺にカビが生えるということが起きる前に、日頃から定期的に窓の掃除を行いましょう。
まずは、窓ガラスやサッシの基本的な掃除方法です。
窓ガラスやサッシの表面には砂やホコリが付いていることが多いので、まずは柔らかい布やスポンジで洗ってください。
水だけで落ちない場合は専用の洗剤を使いましょう。
洗剤の洗い残しがある場合は汚れがひどくなることもありますので、洗剤を使った後は丁寧に洗い流してください。
最後に水気が残らないように乾いた布で拭き取ります。
窓のサッシを掃除するときはいくつかの注意点を守る必要があります。
アルミサッシは酸性やアルカリ性の洗剤に弱く、洗い残しがあると傷んでしまうことも考えられますので、洗剤は入念に洗い流しましょう。
そして、木製サッシと樹脂サッシは傷がつきやすいため、掃除用具も傷がつきにくい柔らかいものを選ぶように工夫をしてください。
できるだけタワシなどでゴシゴシとこするようなことは避けましょう。
普段から簡単にできる!窓のレールの掃除方法!
窓のガラスやサッシの掃除の次は、窓のレールをきれいにしましょう。
窓のレールの掃除には掃除機を使うと便利です。
掃除機である程度汚れを取り除いたら、布やキッチンペーパーなどで軽く水拭きをしましょう。
落ちにくい汚れが付いていた場合は、爪楊枝やいらなくなった歯ブラシを使ってみてください。
隅に入り込んでしまった汚れを爪楊枝で掻きだし、レールにこびりついている汚れは歯ブラシでこすり落としましょう。
注意点としては、窓のレールの掃除をする際は最初から水で洗い流すのではなく、汚れをある程度落とした後に水を使うということです。
最初から水を使ってしまうと、レールにたまった土などが固まってしまい、落としにくくなってしまいます。
そのため、最後の仕上げとしてレールを水で洗い流した後に、乾いた布で水分を十分に拭き取りましょう。
黒い点々ができた!?結露によるカビの掃除はどうする?
いくら定期的に窓の掃除を行っていても、汚れを取り切れないこともあると思います。
特に窓のレールは結露で発生した水滴や汚れがたまりやすい場所なので、ときにはカビが生えてしまうこともあるはずです。
もし、窓のレールやサッシ周辺に点々と黒いカビが生えてしまったら、早めに除去してしまいましょう。
それでは、カビの掃除方法についてお話ししていきます。
まずは、以下のものを用意します。
・重曹
・クエン酸
・水
・布×2枚
どれも有害な物質を含んでいないので、安心して使うことができます。
次に、掃除の手順をお話しします。
①粉の状態のまま、重曹とクエン酸を同じ分量で混ぜ合わせてください。
②カビが生えている部分に混ぜ合わせた粉を置き、そこに少しだけ水を加え混ぜます。
③泡が立ったらそのまま30分程置きます。
④時間が経ったら水で濡らした布で拭き取ります。
⑤最後に乾いた布で水分を取り除きましょう。
泡で汚れを浮き上がらせて拭き取るだけで、簡単にカビを落とすことができますよ。
窓周辺は清潔を心掛けよう!
窓のサッシにはいくつかの種類があります。
それぞれのサッシによってメリット・デメリットが違いますので、設置する場所や自分の希望に合わせて選ぶと後悔が少ないでしょう。
また、窓周辺には汚れがたまりますので、定期的な掃除が必要です。
もしカビが生えているのを見つけたら、早めの対処を行い、きれいに除去してしまいましょう。