家の部屋にいる時、たまに蜘蛛を見かけることはありませんか?
知らず知らずのうちに家の中をうろついていて、人によっては不気味に感じ、すぐにでも駆除したいと思うことでしょう。
しかし、その蜘蛛の多くは害虫を食べて駆除してくれる家の守り神的な存在でもあります。
今回はそんな家に現れる蜘蛛の種類についてのお話です。
どんな蜘蛛の種類がいるのかについてご紹介していきましょう。
部屋に現れる蜘蛛の種類
気づいたら部屋の中に蜘蛛が居る、そんなことがあります。
一般的に部屋に入る蜘蛛にはどのような種類が存在するのでしょうか。
家の中に入ってくる蜘蛛の種類としては、
・ハエトリグモ
・アダンソンハエトリ
・チャスジハエトリ
・アシダカグモ
・ジョロウグモ
・コガネグモ
・イエユウレイグモ
・ヒラタグモ
・ジグモ
などが入ってくると考えられます。
中でもジョロウグモと呼ばれる蜘蛛は毒を持っていて大変危険です。
最悪の場合、アナフィラキシーショックになる危険性もあります。
その他の蜘蛛は毒を持っておらず人間に無害と言います。
部屋によく入ってくる、これらの蜘蛛の全体の特徴として言えることがあります。
それは薄暗い床下や家具の隙間に住み着いたり、家の周りの草木に住み着いたりするということです。
普段よく目にする蜘蛛は、壁を好んで張り付く生き物です。
また、アシダカグモという蜘蛛であれば、非常に大きい見た目から不快と感じる方も多いです。
しかし、ゴキブリやハエなどの害虫を捕食してくれるため、害虫の駆除をしてくれる働きをします。
このような働きをしてくれる蜘蛛ですが、それでも中には不気味で気持ち悪いと感じる方もいらっしゃるでしょう。
それではどのようにして蜘蛛が室内に入ってくるのかについてお話ししましょう。
蜘蛛はどうやって部屋に入ってくるのか?
気付いた時には部屋に入っている蜘蛛ですが、その蜘蛛は一体どうやって部屋に入ってくるのでしょうか。
多くの場合は玄関の隙間から入ってきます。
扉を閉めていても空いた隙間があれば侵入してきます。
あとは窓をほんの少し開けておくだけでも入ってくる可能性はあります。
そんなに長い時間開けていたわけではないのにと思っていても、蜘蛛は侵入してきます。
意外と気づかない間に侵入してしまうことが考えられるため、注意が必要です。
他にも風呂場の窓や換気扇口に隙間がないか、チェックしておくべきです。
必要であれば網戸を取り付け、隙間をなるべく減らしましょう。
対策としましては、害虫用の薬剤を使用するのがおすすめです。
蜘蛛は薬剤に強いわけではないため、比較的簡単に遠ざけることができます。
薬剤を使用すれば、そのほかの害虫等も追い払うことができるので一石二鳥です。
しかし薬剤は強烈な臭いを発する場合が多いので、薄めて使用することが大事です。
また、薬剤の代わりとなる酢やペパーミントオイルを使ってみても、蜘蛛を寄せ付けない効果が期待できます。
窓の付近にそれらを染み込ませておいたタオルや紙などを置いておくと、室内に侵入しにくくなるでしょう。
それでは次に、人に無害といえる蜘蛛の種類について見ていきましょう。
部屋に入る蜘蛛の中で人に無害な種類とは?
前の項でご紹介した蜘蛛の種類の中で、部屋に入ってきても人に無害な蜘蛛は8種類です。
・ハエトリグモ
・アダンソンハエトリ
・チャスジハエトリ
・アシダカグモ
・コガネグモ
・イエユウレイグモ
・ヒラタグモ
・ジグモ
これらの蜘蛛はコガネグモを除き毒を持っておりません。
人に危害を加えることもないため、放っておいても特に害を及ぼすということはないのです。
ただ放っておくにしても、何匹も部屋に居たりすると怖いですよね。
例えば、アシダカグモは大きくて不気味な見た目ですから、その存在自体嫌われやすいです。
なるべくなら部屋に居て欲しくないと思うことでしょう。
そうした場合はすぐに駆除したいと思うかもしれませんが、これらの種類の蜘蛛は一般的に放っておいて大丈夫です。
そしてコガネグモですが、この蜘蛛は毒を持っています。
しかし人間を襲うことは決してありません。
標的は必ず他の害虫になるので、人にとっては無害といえます。
そしてこの中には挙げていない蜘蛛の中には、私たちにとって危険な蜘蛛も存在します。
次にその種類について見ていきましょう。
部屋に入る蜘蛛の中で危険な種類とは?
それでは、部屋にいると危険な蜘蛛の種類とはどのようなものがあるのでしょうか。
それはジョロウグモです。
この蜘蛛は、主に外灯や庭に巣を作ります。
サイズは2cm未満と非常に小さいですが、毒があるため大変注意が必要です。
この蜘蛛が持つ毒は毒性が非常に強く、最悪の場合アナフィラキシーショックに繋がる可能性もあります。
噛まれると激痛が走るともいわれていますので、室内で見かけたらすぐに駆除するようにしましょう。
駆除するのが大変そうであれば、下手に手を出さず、その場を離れることに徹しましょう。
しかし、いつどこでまた出てくるか分からないので、見かけたときに駆除した方がいいのは事実です。
駆除する際には、不快害虫用エアゾールというものを使用すると、簡単に駆除することができます。
蜘蛛は薬剤に強くないというのは前項でも述べました通りなので、手っ取り早く駆除することができるでしょう。
家の敷地内という身近な場所に、こうした危険な蜘蛛が存在しているということはなんとも嫌ですよね。
それでは次に、部屋に入ってきてしまった蜘蛛には、どのような対処をすれば良いのかについてご説明していきます。
部屋に入ってしまった蜘蛛への対処方法
部屋に入ってきた蜘蛛はどのように対処したら良いのでしょうか。
先ほどまでもお話しした通り、蜘蛛の多くは害虫を食べてくれるため、駆除する必要はありません。
そのまま放っておいても、人間に危害を加えるわけでもないので何もしなくても良いのです。
ただ蜘蛛が室内にいると、怖かったり不気味だと感じたりする方もいらっしゃいますよね。
そういう方は、そっと蜘蛛を窓や玄関口から追い払うと良いです。
蜘蛛がしばしば巣を張ってしまい困るという方は、周りに物が散らかっていないか、または塵やホコリなどが溜まっていないか確認してみましょう。
というのも、蜘蛛の餌となる害虫が発生しやすい条件の場所に、蜘蛛が餌を求めて住み着く可能性も考えられるからです。
蜘蛛の種類によっては小さすぎて、いるのかどうかも分からないものも存在します。
そうした蜘蛛は、知らぬ間に踏みつけてしまったり潰してしまったりする危険があります。
踏みつけていれば生きていることは少ないと思いますので、割り箸やティッシュなどでつかんで捨てましょう。
また犬や猫などのペットを飼っていると、その動物の餌食となる可能性もあります。
そうなると逆に放っておいてはいけないかもしれません。
蜘蛛の持つ力
部屋に入ってくる蜘蛛ですが、その力は驚くようなものです。
時として人間の味方になってくれることもあります。
その一つとしてやはりその糸を張る力を持っていることが挙げられます。
蜘蛛は獲物を捕らえる時に糸を吐き出しますし、巣を作る時にも糸を器用に使いこなします。
また、天井から糸を吊るし体を空中に浮かせて、命綱のような働きもさせることができます。
そうして獲物を捕らえるのです。
また糸を駆使して自分の武器にすることのできる蜘蛛は、その種類によっても多彩な芸を持っています。
このように蜘蛛の持つ力を利用することもできます。
部屋に住み着き害虫を標的として食べてくれる蜘蛛は、家の守り神的な存在だといえます。
見かけたときはしばらく蜘蛛の好きなようにさせてあげるのがいいかもしれませんね。
部屋で蜘蛛を見かけたら
ほとんどの蜘蛛は無害です。
しかし、アシダカグモのように非常に大きくて毒を持っているんじゃないだろうかと心配になる蜘蛛がいるのも事実です。
蜘蛛を見かけた際は、そっと窓の外へ離してあげるか、放っておき自然と部屋から出ていくのを待つのが良いでしょう。
また、害虫を駆除してくれる働きもしますので、住まわせておいても良いかもしれませんね。