窓に貼れる遮光フィルムの種類は?100均でも効果ある?

賃貸物件にお住まいの際に、日差しが眩しい、カーテンが開けられないなど、入居されている物件の窓についてお悩みになられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

最近ではホームセンターや100均などで購入できる「遮光フィルム」「UVフィルム」といったものが多数販売されています。

賃貸物件にお住まいの方に役立つ、遮光フィルムの種類と特性について、注意点等も交えながらお話しさせていただきます。

省エネにもなりお手頃価格!100均の窓に貼る遮光フィルム

「夏の日差しが暑い」「西日が眩しい」「カーテンを閉めると室内が暗くなってしまう」等、賃貸物件の窓から入る日差しについてお悩みの方もいらっしゃると思います。

そんな方にオススメしたいのが、ホームセンターや100均などに販売されている、窓に貼れる遮光フィルムです。

遮光フィルムには遮熱効果があります。

日照調整機能により夏場は太陽エネルギーを遮断してくれますので、室内にいても涼しく感じられます。

また、窓に遮光フィルムを貼ることで、冷房の温度調節も今までに比べ2度程上げることができ、省エネ効果が期待できます。

さらに、最近では紫外線を除去できるUVカット効果がついた遮光フィルムもあり、「室内にいても日焼けをする」といった悩みが軽減されます。

以前はホームセンターなどのみで、高めに販売されていたUVカット効果の付いた遮光フィルムですが、最近では100均でも、お手軽な価格で購入できるようになりました。

遮光フィルムは目隠しにもなる!

住宅街にある賃貸物件ですと、窓を開けた際に隣家の窓がみえる、窓が路面側に設置されている、といった場合はカーテンを閉め切りにしてしまうケースもあります。

カーテンを閉め切りにしますと、サッシなどに生えるカビや窓の結露の原因にもなりかねません。

賃貸物件ですと入居者には退去時に現状の回復をする義務がありますので、カビは入居者にとって大敵とも言えます。

しかし、目隠しになるタイプの遮光フィルムを貼ることで、カーテンを開けて空気の入れ替えが出来ますので、カビや結露対策にも繋がります。

目隠しになるタイプの遮光フィルムには「マジックミラータイプ」「磨りガラスタイプ」「グラデーションタイプ」「柄タイプ」の4種類がありますので詳しくご説明いたします。

【マジックミラータイプ】

こちらは、鏡の様に周囲の景色を反射して中の様子を完全に隠してくれるタイプの遮光フィルムになります。

日中の目隠し効果は抜群ですが、夜や曇りの日は効果が薄れるといったデメリットもあります。

【磨りガラスタイプ】

くもりガラス調の乳白色の遮光フィルムです。

比較的目隠し効果が高く天候や昼夜問わず目隠しの効果を発揮します。

【グラデーションタイプ】

遮光フィルムの上下や左右に自然な濃淡をつけたデザインのフィルムです。

見られたくない箇所だけ、さりげなく隠すことができます。

【柄タイプ】

デザイン性、装飾性の高い遮光フィルムです。

ステンドグラス風やレース柄といった様々な柄があります、外からの視線も保護しつつ室内もオシャレにされたい方に最適なフィルムです。

目隠し窓フィルムも遮熱効果のある遮光フィルムと同じく、ホームセンターや100均などでお気軽に購入することができます。

100均でなどで購入した遮光フィルムの効果や寿命は?

ホームセンターや100均等でも気軽に購入することができ、様々な種類が増えたことで年々注目度が高くなってきている遮光フィルムですが、賃貸されているお部屋の模様替えをする窓ガラスのリメイクシートとしても活用することができます。

100均で販売されている様々な遮光フィルムの効果について

「低価格の遮光フィルムは効果が薄いのでは?」と不安に感じる方もいらっしゃるかと思います。

100均で販売されている遮光フィルムはホームセンターなどで販売されているフィルム同様、遮光性は十分にあり、お部屋の明るさに問題はありません。

また、100均で販売されているUVカット効果のある遮光フィルムの紫外線カット率は80%前後と、やや低めではあります。

しかし、窓に何もつけない場合を考えますと、十分な効果を発揮していると言えるのではいないでしょうか。

また、ホームセンターや100均に販売されている遮光フィルム、UVカット効果付き遮光フィルムには寿命があります。

寿命の長さはメーカーにより様々ではありますが、平均で5年~10年と言われています。

経年劣化により遮光フィルム等に亀裂が入る、剥がれてくるといった場合には交換をする必要があります。

100均などで遮光フィルムを購入する前の確認点と注意点

100均で販売されています遮光フィルム、UVカット効果付きフィルムはホームセンターなどと比べますと、サイズが小さめですので、大きな窓に貼りたい方は何枚も購入する必要があります。

また、遮光フィルムをご購入される前に、使用される窓のサイズなども確認しておくことが大切です。

賃貸物件ですと退去される際に遮光フィルムの撤去が必要になりますので、貼って剥がせるタイプの遮光フィルムをご購入されると良いと思われます。

また、窓ガラスには遮光フィルムがご利用になれないガラスもあります。

遮光フィルムがご利用になれない窓ガラスに遮光フィルムを使用した際、「熱割れ」といった現象が起こることがあります。

熱割れとは、日射熱による窓ガラスとサッシなどのコーキングされている箇所との温度差により起こる現象ですが、熱割れを完全に防ぐことは極めて困難になります。

様々な要因で起こる熱割れは、ガラスの状態によっても割れやすい物と割れにくいものがあります。

以下の条件に当てはまる場合は、遮光フィルムの使用は控えたほうが良いと言えます。

.ガラスの面積が大きい物

.ガラス面に不均一に日陰や日差しがかかる場合

.カーテンがある場合

.窓の方位が東、南の場合

以上のことをご確認頂いてから、遮光フィルムのご購入をご検討頂くと良いかと思われます。

また、熱割れの要因として最も多いのは窓ガラスとサッシなどのコーキングされている箇所との温度差にありますので、可能な限り温度差を作らないよう気を付けることが、熱割れを防ぐ一番の方法となります。

遮光フィルムを綺麗に貼るコツと事前に100均などで用意しておくと便利な物

特別な道具が無くても簡単に貼れる遮光フィルムですが、貼っている間に空気が入り込むなど中々綺麗に貼れない場合もあります。

そこで、遮光フィルムを綺麗に貼りたい方にオススメのコツをご紹介いたします。

まず、遮光フィルムをご購入される際に霧吹き、タオル、カッターなどがご自宅に無い場合は一緒にご購入するのがオススメです。

また、遮光フィルムを貼る前の準備と致しまして、窓を外し綺麗に拭き掃除を行うことが大切です。

ホームセンターで購入された遮光フィルムをご利用の際は、拭き掃除を行った後、霧吹きでガラス面全体に均一に水をかけておきます。

100均で販売されているシールタイプの遮光フィルムの場合は不要です。

この後、カッターで遮光フィルムを窓の大きさにカットして貼って行きますが、ここでカッターを用いてサイズの微調整を行うと綺麗に見せることが出来ます。

貼り終えた後に、乾いたタオルで遮光フィルムと窓ガラスの間に入った空気を外側へ押し出すように拭いていきます。

この時に余計な水分も拭き取っておくことで遮光フィルムが窓へ早く吸着してくれます。

また、貼り終えた遮光フィルムを乾燥させる際は、直射日光が当たらない場所など温度変化の少ない日陰で乾かすことがポイントになります。

窓ガラスの飛散防止付きフィルムで二次災害を防ぐ

前項までは、遮光フィルムについてご説明しましたが、こちらでは同じく窓に貼るフィルムである「窓ガラス飛散防止フィルム」をご紹介します。

賃貸物件にお住まいの際、稀に事故や不注意等により窓ガラスが割れてしまうケースもあります。

飛び散ったガラス片による怪我等の二次災害を防ぐ為に役立つのが、窓ガラス飛散防止フィルムです。

窓ガラス飛散防止フィルムは、窓ガラスに割れる程の衝撃がありましても、フィルムが破れないので窓ガラスが枠から落下することを防いでくれます。

また、お住まいの賃貸物件が強化ガラスを使用している場合でも、窓ガラス飛散防止フィルムの使用をオススメ致します。

強化ガラスや網入りの窓ガラスは、ガラス面全体にかかる風圧などには強くできていますが、物がぶつかる等して些細な傷が入りますとガラスが粉々になる危険性があるからです。

ガラスの飛散を防止する為には窓の種類は問わず、窓ガラス飛散防止フィルムを使用するのが好ましいです。

100均で窓ガラス飛散防止フィルムを購入される場合は、遮光フィルム等のコーナーではなく、防犯フィルムとして「ガラス破り防止フィルム」といった名称などで陳列されている場合もあります。

目的に合わせて遮光フィルムを活用しよう

様々な種類がある遮光フィルムですが、目的に合ったものをお選びいただくと、より一層の効果を期待することが出来ます。

ホームセンターや100均でも多くの商品が販売されており、価格も手頃です。

100均ですとシールタイプの遮光フィルムもあり、貼り方もとっても簡単です。

また、貼って剥がせるタイプの遮光フィルムもございますので、是非賃貸物件にお住まいの方はお試し下さい。