窓に貼るガラスフィルムはいろいろな種類があり、その種類によってさまざまな効果が期待できるといいます。
果たして、ガラスフィルムにはどのような種類があるのでしょうか。
また、アパートなどの賃貸であれば、退去するときに剥がさなければなりませんが、剥がし方を誤ってしまえばガラスが破損してしまうかもしれません。
今回は、ガラスフィルムの種類やそれらを貼ることで得られるとされている効果などをご紹介し、ガラスフィルムの剥がし方や剥がれないときの対処方法もお伝えします。
窓のガラスフィルムは種類がたくさん!飛散防止・プライバシーの保護・防犯
ガラスフィルムの剥がし方をお話しする前に、ガラスフィルムについて知っておきましょう。
ガラスフィルムとは、名前の通り窓ガラスに貼り付けるフィルムのことです。
主にガラスフィルムは7種類あるので、まずはどのようなものがあるのかをご説明します。
【飛散防止】
飛散防止のガラスフィルムは、災害のときなどにも役立ちます。
例えば台風のときですが、強い風で窓が割れたり風によって物が飛んできたりするなどの危険がありますし、窓ガラスが割れ、それに触れることで二次災害が起きることも想定できますね。
飛散防止のガラスフィルムを貼っておけば、万が一、窓ガラスが割れてしまったとしても飛散するのを防いでくれます。
【プライバシーの保護】
プライバシーを守ってくれるガラスフィルムもあります。
窓ガラスはすりガラスのようになっておらず、外からなかの様子が伺えてしまうようなものもありますよね。
そういったものに、プライバシーの保護のガラスフィルムはお勧めで、窓から差し込む光はそのままで見た目は曇ったようになります。
「外からの視線が気になる」という方にいいといえるでしょう。
【防犯】
「泥棒の70%は窓から侵入する」といわれているため、窓を割りにくくするためにも防犯のガラスフィルムを貼るといいでしょう。
どんな防犯のガラスフィルムを選んだらいいか分からないという場合は、「CPマーク」が付いているものを選ぶのがお勧めです。
CPマークが付いているガラスフィルムは「バットでフルスイングしても貫通しないほどの強度を持つ」といいます。
他にもこんなガラスフィルムも!紫外線カット・断熱・ミラー・模様
続いて、紫外線カット・断熱・ミラー・模様のガラスフィルムについてご説明します。
【紫外線カット】
窓は日差しが差し込むので、「日焼けが気になる」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方にお勧めしたいのは、紫外線をカットしてくれるガラスフィルムで、製品によっては紫外線のカット率が99%というものもあります。
【断熱】
外気の熱は建物全体を通して伝わりますが、そのなかでも窓は熱が伝わりやすいところだといえます。
そこで、断熱のガラスフィルムを貼ると外気から伝わる熱を和らげてくれるだけでなく、冬に暖房を点けたとしてもその熱を逃がしにくくしてくれます。
【ミラー】
プライバシーの保護のガラスフィルムと少し似ていますが、こちらは曇ったようになるわけではなく、外から見たときにミラーになり、外から窓を見ている方は自分の姿が見えます。
一方、室内から窓を見ると外の様子が見えるようになっていて、プライバシーを守るだけでなく、外を確認することができるので安心感もありますね。
【模様】
デザイン性に優れているガラスフィルムで、お洒落なお店などで使われていることがあり、デザインの数はとても豊富です。
ここまで、ガラスフィルムの種類に関してお話ししました。
アパートなどの賃貸の窓にガラスフィルムを貼った場合は、退去するときに剥がさなければなりませんが、剥がし方を誤るとガラスが割れる恐れもあります。
賃貸でも窓に貼っていい?ガラスフィルムの剥がし方に注意
賃貸物件に住んでいたとしても窓にガラスフィルムを貼ることができる場合もありますが、物件によって貼ってもいいかどうかは異なります。
そのため、ガラスフィルムを貼る前に必ず大家さんや管理会社に確認して、許可をもらってから貼るようにしてください。
また、お住まいの物件がガラスフィルムを貼っていいとしても、退去する際に原状回復としてガラスフィルムを剥がさなければならないこともあります。
まれに、きれいにガラスフィルムが貼られているのであれば、物件の価値が上がるためそのままにしておいてもいいというケースもあるといいます。
いずれにしても、貼る前に原状回復のことに関しても確認しておくと安心ですね。
ガラスフィルムを貼ること自体はそれほど難しくなく、空気を入れないように丁寧に貼るだけですが、剥がすときは「大変だった」と感じた方は多くいます。
窓ガラスに傷を付けてしまうこともあるので、工具を使ってゆっくりと作業をする必要があります。
次項では、剥がし方を見ていきましょう。
水で剥がせるガラスフィルムの剥がし方
ガラスフィルムは水で接着するものと、粘着で接着するものの2つに分かれますが、今回は水で接着するタイプのガラスフィルムの剥がし方をお伝えしましょう。
【用意するもの】
・ドライヤー
・新聞紙
・ぬるま湯
・カッター
【やり方】
①最初に窓ガラスとガラスフィルム全体をドライヤーで温めます。
温めることで、ガラスフィルムが剥がれやすくなります。
②新聞紙をぬるま湯のなかに浸して広げ、ガラスフィルムの上に貼り付けていきます。
そのまま30分程度放置してください。
③カッターの刃を少し出し、ガラスフィルムの端を指で摘まめる程度まで引っ掻いて、その後シートをゆっくりと引きながら剥がしていきます。
窓ガラスを傷付けてしまわないように気を付けて作業をしてください。
ガラスフィルムが割けて剥がれてしまうようであれば、窓ガラスを傷付けないように気を付けながらカッターでガラスフィルムを小分けにカットして剥がします。
剥がし方だけでなく仕上げもしっかり行って窓を元の状態に戻そう!
先ほどご説明した剥がし方にしたがって行ったとしても、窓にガラスフィルムに付着する接着剤が残っていることがあるので、こちらもきれいに落としましょう。
【用意するもの】
・中性洗剤
・水
・スプレー容器
・スクレーパー(先端が刃物のようになっているもの)
・雑巾
・軍手
【やり方】
①スプレー容器のなかに、中性洗剤と水の割合が3対7になるように入れて混ぜておきます。
②窓ガラスの粘着が残っているところ全体にスプレーし、数分放置してください。
③軍手をし、スクレーパーを使って接着剤をこそげ落とします。
④「②」と「③」の作業を繰り返し行って、きれいに接着剤を落としていきましょう。
⑤最後に雑巾で窓を拭いて終了です。
スクレーパーを使用する際は、手を切ってしまわないように気を付けて行ってください。
ガラスフィルムを剥がれない!どうしたらいい?
ガラスフィルムの剥がし方やその仕上げの方法などをお伝えしましたが、ガラスフィルムのタイプによっては剥がれにくいものもあります。
強く無理矢理スクレーパーを入れ込んでしまえば、ガラスを割ってしまったり傷付けてしまったりする恐れもあります。
そうなれば、退去するにあたって窓ガラスの修繕にかかる費用を負担しなければならない可能性も高くなります。
なかなかガラスフィルムが剥がれない場合は、その物件を管理している方に自己申告をするとスムーズに対処してもらえるでしょう。
どうしても「ガラスフィルムを剥がしてから退去をしたい」というのであれば、業者に頼むのも1つの方法です。
しかし、業者によっては「剥がし」の作業のみの依頼は受けていない場合や、費用も1m²につき2,000円程から6,000円以上かかることもあります。
できることならば、ガラスフィルムを購入する際は剥がしやすいものを選ぶと安心かもしれません。
ガラスフィルムは原状回復のことも考えて貼ろう
ガラスフィルムは、種類によっていろいろな効果が期待できるので使用している方もいらっしゃるかもしれません。
物件によってはガラスフィルムを窓に貼り、退去するとなったら「物件の価値が上がるからそのままでいい」というケースもありますが、剥がさなければならないこともあるので確認しましょう。
ガラスフィルムの剥がし方もご紹介したので、是非参考になさってください。